5/27(SUN)PM8:00
オーガナイザーの人に市街のヘルナン・シェファードホテルま で送ってもらいチェックインを済ませ部屋に荷物を置いて街に 散策に出かけようとホテルから出て50メートル程行った所で それは起きた。
 

 
PM8:05
僕はアシュートで過ごした4日間の間に人を全く疑わない人間になっていた、それは自分の語学力が乏 しいため心を開放しないと相手の伝えようとしている事も自分の伝えたい事も伝わらなかった事とア シュートの人々や選手及びスタッフがあまりにも親切だった事によるものだと思われる。だからカイ ロで歩いていて兄ちゃんに声を掛けられてもいつものようにフレンドリーに話してしまい、俺の兄が 店をやっているからお茶でも飲みに来ないか?と言われても全く疑う事もなくついて行ってしまった。 つれて来られたそこはパピルス屋で(古代紙にイラストを描いたものを売っている店)お茶を出して きて、「あなたと私は友達です」「あなたにプレゼントします」と言って5枚のパピルスを選ばせて 僕の家族や親戚の名前を聞き出してそれぞれのパピルスにネームを入れだした。僕はこの時点で金を とられるかなと思い「How much?」と聞くと「心配するな」と何度も言ってきたのでその言葉を信 用して最後まで見届けていた。店の人は全て書き終わると僕に向かって「1300ドル(US)」を請求し てきた日本円にして約15万円以上だ・・・オイオイちょっと待てよお前プレゼントするって言ったじ ゃないかと言うと「一枚はプレゼント」だと言う・・・・・ハメられた。
 

 
PM9:00
1時間程交渉して900ドルになったがまだ高い、そんなものを買うためにエジプトに来たんじゃねえ と訴える様な目で呼び込みの兄ちゃんを見つめる「アイアム プア マン」と・・最終的には350ドル まで値切ったがそこまでだった。僕は泣く泣くカードを切った。普通はそこで店を出るのだが1300 ドルが350ドルで済んだと言う妙な安堵感から「カルトゥシュと言うペンダントが欲しいから店を紹 介してくれ」と言ってしまった。するとおやじは「ついてこい、ただしお前は金を持ってないので俺 が交渉してやる、おまえはチャイニーズで留学生と言うことにしておけ。」と言ってカルトゥシュ屋 に連れて行ってくれた。おやじは僕の選んだシルバーのカルトゥシュを交渉してくれて300ドルでカ ードを切った、ただし商品は裏にネームを入れるから明日の夜10時に取りにこいとのことで貰わずに 店を出た。そのあともむりやりシルクカーペット屋へ連れて行かれたが「Just looking」と何度も言 って店を後にホテルの部屋へ逃げ帰った。
 
 
 


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