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今日のレジスタンストレーニングにはオモリを負荷に使うもの、バネやゴムを使うもの、ガス圧を利用したもの、電気抵抗を利用しものなど様々ですが、そもそもはオモリを使ったバーベルやダンベルに端を発します。つまりもともとレジスタンストレーニング(ウエイトトレーニング)はこれらバーベル、ダンベルを使った種目しかなかったのです、勿論今日のような複雑なトレーニングマシーンも開発されていませんので、オモリと棒さえあれば作れるこれらの器具が先行するのはあたりまえな訳です。先にも述べた様にこれらのフリーウエイトは力(レジスタンス)の方向が常に鉛直方向なので利用するにあたって様々な不具合が生じます。この様に考えて見てください、バーベルは下にしか落ちないので胸筋を鍛えようとするとしかたなく仰向けになります。又バーベルを使って高強度の脚のトレーニングを行おうとすると肩に担ぐしか方法はありません。このため腰への負担が発生します。広背筋にしても前屈してアーチ型を形成しないとベントローは引けません、腰への負担が大きいですね。ですからフリーウエイトと言うトレーニング器具は汎用性は高いものの実際はかなりムリが生じるトレーニング器具なのです。あなたのジムにマシンがあるのであればわざわざいらない所に負担のかかるフリーウェイトをしなくても良いかも知れませんね。
 
 
 
 
十徳ナイフなる物をご存じですか?ナイフやヤスリ、ドライバーに耳かき等が合体した一見してスグレモノに見えるあれです。しかしその機能は本当に優れているのでしょうか?いえ、決してそうではありません。ナイフとしては柄の部分にぎりが悪いですし、ブレードの長さも適当ではありません。ドライバーも回しにくく、耳かきは短すぎて使いにくいものです。ドライバーが必要で十徳ナイフを買うひとはいないはずです、素直にドライバーを買うでしょう。何のたとえ話かお解りですか?つまりこの種目を行えばあそこもここも同時に鍛えられる。と言う話は一見して良いように聞こえますが実はその一つ一つにとっては効率が良くないと言うことです。

 
 
 
 
トレーニングジムにおいて「マッスルコントロールしてください」とか時々耳にしますが、はたしてこのマッスルコントロールとはどういう事でしょうか?そもそも人の行う動作というものは運動効率が良いようになっています。言葉を換えると出来るだけ筋力を使わずに同じ作業が出来る動きをしようとします、無駄にエネルギーを使わないためですね。ですから自然に身体を動かすと一カ所の筋肉だけにストレスをかけ続けると言うことにはなりにくくなります。運動神経はうまく力を分散させ、エネルギー効率を良くしようとします。レジスタンストレーニングにおいてマッスルコントロールをすると言うことはこの自然な動きの流れを裏切り、意図的に効率の悪い軌道を選ぶ事になります。通常スポーツで行う動作はそれぞれの用いる自然な動きの流れを止めてはいけません。つまりスポーツの強化トレーニングにおいてマッスルコントロールはあまりおすすめ出来ないと言う事です。あなたがボディビルダーのように筋肥大を目的としているのであれば話は別ですが・・。

 
 
 
 
最近ではあまり聞かなくなりましたが、一昔前までの欧州車は日本国内で使用すると電気系のトラブルが多く発生すると言われてきました。これは欧州車が悪いのではなく、ヨーロッパに比べ日本の方が高温多湿な気候のため金属の腐食が早く漏電などのトラブルを招くケースが多かったためです。平たく言うと欧州車は日本の風土にあっていなかったと言うことですね。人種にも似たような話があり、北欧に住む人々はメラニン色素が少なく、紫外線を長時間浴びられないため、ビタミンDを乳製品を通じて身体に取り込みますがアフリカ人などは太陽光線を浴びてビタミンDを体内で合成します。逆に乳製品に対してお腹がゆるくなったりする人が多い訳です。われわれ日本人も欧米人の牛由来の食品文化をまねる様になったのは明治以降の事でそれまでの生活は穀物食主体で生活してきた訳ですから、まだまだ乳製品を採るとお腹がゆるくなる人がいるのです。こんな人はプロテインを大豆プロテインにしてみれば?

 
 
 
 
私はよく人間と言う動物は・・と言う回りくどい言い方をよく用いますが、それは人が人である前に動物であると言うことを再認識してもらうために用いるのです。人は自分たちの作った文明の上にあぐらをかいて生きています。それゆえ動物としての生理的作用を忘れがちです、たとえば一日3回食事をしなければいけなかったり、毎日お通じがないとだめだったり、毎日数十品目の食品を採らないといけなかったり・・そんな動物は自然界にはいません。

 
 
 
 
あなたは正しいフォームでトレーニングをすると言うことがどういう事か解りますか?まずトレーナーの立場から言わせて頂くと、正しいフォームで運動(トレーニング)を行って頂く目的とは怪我を防止する事、目的の部位が正しく作用するように行う事ですが、特に目的の部位が作用しているかどうかを第三者(トレーナー)が見て判りやすい動きになっています。目的の部位が正しく作用しているかどうかはその筋肉の起始部と停止部が最も離れた位置と最も近づいた位置をその動作の中に入れてやると言うことです、そしてその動作の途中で出来るだけ負荷が抜けないようにすることが大切です。

 
 
 
 
身長以外のあなたの体型はすべてあなたの生活の照り返しだと思ってください。あなたが筋トレをやってもやっても筋肉が発達しないのはあなたのトレーニングにおいて目的の筋肉が仕事をしている率が低いと思って頂いてまず間違いありません。仮にトレーニングはしっかり出来ているのに大きくならないと思っている方が考えがちなのが自分は素質がないのではないだろうか?とか栄養が足りないのでは?だと思いますが、筋肉の発達しやすい体質と言うのもあるにはありますが環境適応能力はどんな人にも備わっている能力ですから肥大しなければいけない程の強度をかけていないのではないでしょうか?つまり、あなたが今扱っている重量はすでに適応済みであるからこそ、これ以上肥大する必然がないと言うことになります。

 
 
 
 
重い負荷でトレーニングしてくださいと言われたのですが、何キロにすれば良いのでしょうか?たまにこういったシーンを見かけますが、重い、軽いとか、速い、遅い、高い、低い、広い、狭い、などの様に何かの基準と比べてどうであるか?のようなものは全て人の主観ですから、重いかどうかはそれを行う人にとって重いと感じるかどうかと言うことになります。目安としては重いものは数回しか出来ないから重いのであって、何回も出来てしまうものは負荷としては軽いから可能な訳です。したがって”高重量ハイレップ”なんてのはおかしい訳です。一般的に高重量と思われる重さであるだけであって、ハイレップを行える人にとっては高重量でないからハイレップ行える訳です。言葉の意味を追求しましょう。本当の姿が見えてきます。

 
 
 
 
身体がかたいのでよくストレッチを行います。と言う人がいますが身体がかたいとはどういう事でしょうか?多くの人がストレッチをして引き延ばされる側の筋肉や腱などの組織が物質的に硬化してしまっているイメージを持っていて、ストレッチによって硬くなった組織をほぐしてやると思っているようですが、実際はそうではありません。生きた筋肉や腱などの組織はプラスチック樹脂などの様に簡単に硬化したりはしません。では身体がかたいとはどういう現象なのでしょうか?身体の筋肉にはそれぞれの動きに拮抗する筋肉があります。それらは片方が収縮すると引き延ばされる形になりますが、筋肉には反作用として引き延ばされると逆に収縮しようとする作用が働きます。これは片方だけの筋力で過度に関節が屈曲して怪我をしない様に不随意の元でおこる作用ですが身体がかたい人と言うのはその作用の働くのが少し早めに働いてしまうことによって起きる事を指します。勿論組織としては普通の人と同じですから失神したり催眠術にかけられたりすると反作用のリミッターの働く位置がズレて一時的に柔らかくなったりするのです。

 
 
 
 
前項で述べたように筋肥大とは環境適応の結果なのですが、身体の作用としては出来れば”筋肥大”と言う答えを出す事を避けたかった事でしょう。何故なら大きな筋肉を備えてしまうとエネルギー代謝が良くなり、じっとしていてもカロリーを消費してしまう身体になってしまうからです。カロリーを使うと言うことは当然その分食べなければならず、これが人でなくライオンなら狩りに行かなければいけないところです。普通自然界の生きものは生きるため以外に無駄に動く事はあまりしません、つまり出来るだけエネルギー代謝をおさえて生きるためです。話を元に戻すと身体は”筋肥大”と言う答えを出す前に運動神経を駆使して筋肉量を変えずに同じ動作を行おうとします、コツやテクニックを体得するのがこれですね。でもコツを全部使ってしまったら最後の適応手段は筋肥大しかありません、つまりあなたの”筋肥大”はしかたなく起きるのです。あなたが、きついトレーニングを憂鬱に感じたり、ジムに行く足が遠のいたりするのはあなたの意識しないところで身体がいやがっているのかも・・・。
 
       
       
       
   
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