6:30
起床。アジア選手権の時のように水を抜くためと目を覚ますため、朝風呂に入る。

7:45
チームソティック、ロビー集合!いざ、戦いの地へ。

8:10
会場着。津田さん、合戸さん、今中さん、谷野さん、・・みんな集まってきた。エントリーを
済ませ、控え室に陣取る。ゼッケンは2番。

いつものことではあるが、俺達重量級は出場者が少なく、
予選をする必要が無いため、出番は昼からで、それまで結構 暇だったりする。今回はカラーリングのパートナーを谷野 選手と約束していたので、彼の出番の前に準備しなければ いけません。このドリームタンと言うカラーはゲストや、 国際大会では以前から使われているカラーだが、なれない人 には結構塗り方が難しく、色ののり方しだいでステージ上で の見え方が全く違ってくるので、美的センスを問われるとこ ろでもある。今回僕が用意したのは、ドリームタンのNo2と 言う方だが、谷野選手はNo1にパールと呼ばれるカラーをミックスだ。塗っているここと、 ステージでは光源の色が違うのでどう見えるかは分からないが、いい感じだ。

11:00
そろそろこちらもカラーを塗ってパンプアップにかからねば。しかしこのドリームタン、塗っても乾かないので、触るところどころにベタベタと付いてしまうし、うかつに座ったり出来ないので、一度塗ったら本番まで立ったままが基本です。だからあまり早く塗りすぎると疲れるのである。

12:30
90キロ級の招集がかかった(招集係は合戸さん)
ジュラシック
井上
安福
三橋の順だ、ステージの袖からバックステージを抜け反対側の袖へ廻る。まだ85キロ級の比較審査をやっている最中だ、少し間があるのでパンプアップの続きをするか・・。ジュラシックはプッシュアップをしている。久しぶりに緊張する試合だ。・・・・85キロ級が終わった。出陣だ、スイッチ起動!

大阪府、井上浩選手。4名が一列に並び、リラックスポーズから順に規定ポーズを取る。
全員一度後ろに下がってくださいと言われた後、ジュラシックと僕が呼ばれた。奴との
比較審査だ、勝負!

フロントダブルバイセップス
勢いのある選手に呑まれない様に元気にポーズをとるべし、胸の立体感が損なわれない様にそりすぎに注意!
ラットスプレッド
脇に塗ったドリームタンがヌルヌル滑って引っかからない、親指を立てて背中に引っかけるぜ!
サイドチェスト
”長身イコール細身の選手”の先入観を払拭する策で、身長差をごまかすべく、低く構える。ウエストを捻り肘をめいっぱい引く、・・・どうだ!
バックダブルバイセップス
左の大円筋の意識が抜け気味だ、しかし意識しすぎると背中全体が広がらない。おっと、ハム、カーフがお留守だ!
バックラットスプレッド
こいつも左肩を痛めているせいか意識しないと下がり気味だ!
サイドトライセプス
お腹を引っ込めて上体と下半身をねじってドラマチックなプロポーションを作り出すぜ!どうだい、シュワルツェネッガーみたいだろ!
アブドミナル&サイ
脚のカットはいまいちだが腹筋はよく出ていると思うから見てくれ〜、息をは〜っ!

リラックス!


ピックアップ終了、やれるだけのことはやった・・。
舞台袖に戻った僕は思わずジュラシックと抱き合ってしまった。負けても悔いのない仕事はしたぜ、後はジャッジの結果を待つだけだ。


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